🌸リフレーミングとは?
「過去と他人は変えられない」と言います。これは本当です。
けれど、NLP(神経言語プログラミング)のスキルを使うと、「過去の出来事に対する自分の認識を変えることができる」、そして**「他人に良い影響を与えることができる」**ようになります。
これはとても素敵な希望です。
過去の出来事は誰にも変えられません。
けれど、「リフレーミング(Reframing)」というスキルを使うことで、辛かった過去の意味づけを変えることができるのです。

🌈リフレーミングとは?
私たちはすべての出来事を、自分独自の「見方(視点)」=フレームを通して体験しています。
そして、そのフレームを変えること――つまり「見方を変えること」をリフレーミングと言います。
見方を変えると、その当時の視点では気づけなかった「新しい意味」や「可能性」「アイディア」を引き出すことができます。
つまり、嫌な体験だった過去を自分にとって価値ある体験へと昇華させることができるのです。
🧠脳は意識したことを探し始める
人間の脳はとても高性能で、「自分が意識したこと」に集中する特性があります。
たとえば――
- 「赤い車が欲しいなぁ」と思った途端、街中の赤い車ばかりが目に入る。
- 恋愛で好きな人ができると、つい目で追ってしまう。
- 逆に、興味のない人は「今日いたのかどうか」にも気づかない。
これはすべて、「意識の焦点」が当たっているからです。
💬リフレーミングで人間関係を変える
同じように、「苦手なタイプの人」というフレームをかけてしまうと、
その人の良いところではなく**「苦手」と感じる部分ばかりに目がいってしまう**ようになります。
けれど、リフレーミングのスキルを使って、その人の苦手なところを新たな視点で捉え直すことで、
相手の良い面にも目を向けられるようになります。
それによって、
- 相手の良さを知る
- 興味を持って関われる
- より良い関係性を築ける
という前向きな変化が期待できます。
✨リフレーミングの2つの手法
① 状況のリフレーミング
すべての行動には「肯定的な意図」があります。
ある状況では役に立たない行動でも、別の状況では価値を発揮することがあるのです。
このように、「その行動が活かされる場所や状況」を見つけることを状況のリフレーミングと呼びます。
🌿例
- 「細かい性格でキッチリしている」
→ 経理・事務・品質管理などの仕事に向いている - 「慎重で決断が遅い」
→ 失敗を最小限に抑え、リスクを見抜く才能がある - 「おしゃべりで落ち着きがない」
→ 接客・営業・イベント運営など、人と関わる現場で輝ける
状況が変われば、短所が長所に変わる。
それがリフレーミングの面白さです。
② 内容のリフレーミング
「内容のリフレーミング」は、状況を変えずに、出来事そのものの意味を捉え直す方法です。
つまり、「ほかにどんな意味(意義)があるか?」を考えること。
🌼例:「頑固」な人の場合
一般的には否定的に見られがちですが、別の見方をすると…
- 意思が強い
- 自分の考えを大切にしている
- 忍耐強く、粘り強い
- 信念がある
- 一貫性がある
- 責任感が強い
- 妥協しない誠実さがある
「頑固」という言葉ひとつ取っても、裏側にはたくさんの長所が隠れているのです。
💖リフレーミングでモチベーションを上げる
たとえば、「自分ばかり難しい業務を任される」「頼まれごとが多い」と相談されたとき、
「部下に任せるのもマネジメントの仕事ですよ」と言うこともできます。
でも、それでは相談者のモチベーションは上がりません。
リフレーミングを使って、次のように伝えてみましょう。
「あなたには難しい仕事を任せられるだけの実力があるということですね。」
「周囲が頼ってくるのは、それだけ信頼されている証拠ですね。」
「負担が大きいのは、職場での存在感が強いということですね。」
ネガティブな「負担」を、ポジティブな信頼や影響力の証に変えることで、
やる気や自信が自然と高まります。
🌷リフレーミングで人間関係も変わる
リフレーミングを重ねて使うことで、
「この人と話していると前向きになれるなぁ」と感じてもらえるようになります。
悩んでいる人に、やさしく視点のヒントを渡してあげられる――
それが、NLPトレーナーとしても、リベ仲間としても最高の貢献です✨
🕊️リフレーミングは「過去の出来事」にも使える
このスキルは、現在だけでなく過去の出来事にも使えます。
たとえば、
「子供の頃、両親が共働きで忙しく、あまりかまってもらえなかった」という記憶を持つ人がいたとします。
💭リフレーミング前(ネガティブな見方)
- 両親が忙しくて自分にかまってくれなかった
- 一人で過ごす時間が多く孤独だった
- 寂しくて愛されていない気がした
🌈リフレーミング後(ポジティブな見方)
- 両親が家族のために一生懸命働いてくれていた
- 自分で時間を過ごすスキルや自立心が育まれた
- 一人の時間を活かして趣味や好きなことを深められた
- 家族を支える姿から努力や責任感を学べた
「寂しさ」を通して育まれた力や価値に気づくと、
過去の出来事を肯定的に受け止め直せるようになります。
💫ピンチがチャンスに変わる瞬間
「ピンチはチャンス」とよく言われます。
リフレーミングを使うと、まさにそれをリアルに実感できるようになります。
オセロのゲームのように、黒い石がたくさん並んで「負けそう💦」と思っても、
白い石を置く場所(=見方)を変えるだけで、一瞬で世界がひっくり返ることがあります。
黒い石が多いほど、白に変わったときのインパクトも大きいのです。
🌸まとめ:ピンチを希望に変える力
最後に、作家・三浦綾子さんの言葉をお贈りします。
「<ピンチはチャンス>という言葉がありますが、
あらゆる困難、あらゆる危機が、その人にとってチャンスなのです。
自分を変え得るチャンス、失敗を成功に変え得るチャンス、
苦しみを喜びに変えるチャンスなのです。
ピンチがピンチで終わるか、ピンチをチャンスにするかどうかは、
その人の心次第です。」「小さな郵便車」 三浦綾子さん
リフレーミングとは、まさに**「こころの見方を変える魔法」**。
誰かの言葉や行動に悩んだとき、過去の出来事に囚われそうなとき、
どうかこのスキルを思い出してください。
あなたの世界は、いつでも優しく塗り替えることができます🌈

コメント