通販で届いたベタ、到着当日は餌をあげる?はっぴ家のお迎え当日の習慣

ベタ飼育ガイド

小さな箱が届く日は、朝から何度も時計を見てしまいます。

箱の中には、長い旅を終えたばかりのベタちゃん。「無事に来てくれてありがとう」「お腹が空いているよね」と、すぐに何かしてあげたくなります。

けれど、何匹ものベタちゃんをお迎えしてきた今、はっぴ家で大切にしているのは、お迎え当日は、かわいがるよりもゆっくり休んでもらうことです。

今回は、発送前の打ち合わせから水合わせ、餌、夜の過ごし方、初日の写真まで、はっぴ家で実際に続けている習慣をまとめます。

ベタのお迎えは、発送前から始まっています

ベタちゃんを発送してもらうとき、はっぴ家では事前に発送者さんとよく相談します。

  • 必ず受け取れる日時を指定する
  • 寒い冬はカイロ、暑い日は保冷剤を適宜付けてもらう
  • 発送地と到着地の天気や気温も見ながら相談する

カイロや保冷剤は、入れれば入れるほど安心というものではありません。魚の袋に直接触れたり、温度が上がりすぎたり下がりすぎたりしないよう、経験のある発送者さんに判断していただいています。

荷物が不在で持ち戻りになれば、ベタちゃんはさらに長い時間を箱の中で過ごすことになります。だからこそ、確実に受け取れる日時を決めておくことは、私にできる最初のお世話だと思っています。

ブラックウォーターの輸送袋で届いたベタの水彩画
長旅を終えて届いたベタちゃん。まずは「無事に来てくれてありがとう」

ブラックウォーターの中で届くことが多かったベタたち

これまでお迎えしたベタちゃんは、少し茶色いブラックウォーターの中に入れて発送していただくことが多くありました。

初めて見ると「お水が茶色いけれど大丈夫?」と心配になる方もいるかもしれません。けれど、発送方法には発送者さんごとの経験や考えがあります。自己判断で袋の中へ何かを足さず、到着後の扱いも事前に確認しておくと安心です。

箱を開けたら、初日の写真を残します

はっぴ家では、お迎え当日に必ず写真を撮って記録しています。

  • 体色はどうか
  • ヒレに傷や欠けがないか
  • お腹や体表に気になるところはないか
  • 袋や容器の状態はどうだったか

写真は、かわいい思い出のためだけではありません。もし到着後に不具合が見つかったとき、最初の状態を確認できます。そして元気に育ったあとで見返すと、「こんなに色が変わったんだね」「ヒレが立派になったね」と成長を実感できる、大切な一枚になります。

毎日撮らなくても、ときどき同じような角度で残しておくと、小さな変化にも気づきやすくなります。

急がずに、温度と水に慣れてもらう

到着したばかりのベタちゃんを、すぐに新しい水槽へ移すことはしていません。水温や水質が急に変わらないよう、様子を見ながら温度調整と水合わせをします。

ただし、長く時間をかければ必ず安全というわけではありません。輸送時間、袋の水の状態、気温などで適した方法は変わります。はっぴ家では、発送者さんから伝えられた方法を基本にして、到着時のベタちゃんの様子を見ながら進めています。

呼吸が極端に速い、横たわっているなど、いつもと明らかに違う様子がある場合は、一般的な手順にこだわらず、まず発送者さんや詳しい方へ相談することも大切です。

ベタを静かに水合わせしている水彩画
新しいおうちへ。焦らず、その子の様子を見ながら慣れてもらいます

最初は「お腹が空いている」と思って、すぐ餌をあげました

一番最初にベタちゃんを迎えたころ、私は知識も情報もほとんどありませんでした。

「長い旅をしてきたのだから、きっとお腹が空いているだろう」

そう思い、到着してすぐに餌をあげてしまいました。今思えば、元気になってほしい、喜んでほしいという気持ちからでした。

けれど、輸送中の揺れや振動、温度や環境の変化、袋から水槽へ移ることは、魚の体に負担をかけます。輸送によって魚にストレス反応が起こることは研究でも報告されており、到着直後は食欲が落ちていることもあります。

そのため現在のはっぴ家では、到着当日は餌を控え、まず休んでもらうようにしています。翌日以降、泳ぎ方や呼吸、こちらへの反応を見て、食欲がありそうなら少量から再開します。

「すべてのベタが必ず丸一日絶食しなければならない」という意味ではありません。輸送時間や体調によっても違うため、その子の状態と発送者さんの案内を優先してください。

到着当日にはっぴ家が見ること

  • 呼吸が苦しそうではないか
  • 体が傾いたり横たわったりしていないか
  • 新しい水槽で落ち着ける場所を見つけられたか
  • ヒレや体色に急な変化がないか

かわいいからこそ、見すぎない

お迎えした日は、ずっと眺めていたくなります。名前を呼びたくなりますし、近くへ来てくれたらうれしくて、何度ものぞき込みたくなります。

でも、長旅を終えたばかりのベタちゃんに必要なのは、刺激よりも静かな時間。

水槽の前を何度も行き来せず、照明を控えめにして、落ち着いて休めるようにします。何もしない時間も、大切なお世話なのだと思うようになりました。

夜9時、ベタ水槽にもふわふわタオルを

小鳥を飼っている方が、夜になると鳥かごへ布を掛けて暗くしてあげる姿を見たことがあります。

はっぴ家では、ベタ水槽にも夜、ふわふわのタオルを掛けています。就寝時刻はだいたい21時です。

明るいままではゆっくり休みにくいでしょうし、はっぴの姿が見えると、ベタちゃんはすぐに気づいて急いで寄ってきてしまいます。かわいい姿を見られるのはうれしいのですが、夜は「もう眠っていいよ」の時間。視界を遮り、静かに休んでもらいます。

タオルを使うときは、水槽全体を密閉しません。通気できる部分を残し、照明やヒーターなど熱を持つ機器に布が触れないようにしています。

夜にタオルを掛けて休ませるベタ水槽の水彩画
21時になったら「おやすみなさい」。はっぴ家の静かな夜の習慣です

お迎え当日は「仲良くなる日」ではなく「安心してもらう日」

初めてのころは、早く餌を食べてほしい、早くこちらへ来てほしいと思っていました。

けれど今は、お迎え当日に距離を縮めようと急がなくなりました。

確実に荷物を受け取り、初日の写真を残し、ゆっくり環境に慣れてもらう。餌は急がず、静かな場所で休ませ、夜になったら暗くする。

その子が新しいおうちで最初の夜を無事に過ごせたら、それだけで十分です。

かわいいから、何かしてあげたい。
でも、そっとしておくことも愛情でした。

この記事が、これからベタちゃんを迎える方の不安を少しでもやわらげ、その子のペースを待つきっかけになればうれしいです。


※本記事は、はっぴ家でベタを迎えてきた経験をもとにした記録です。飼育環境や輸送状況、個体の状態によって適した対応は異なります。体調に不安がある場合は、発送者さんや観賞魚に詳しい専門家へご相談ください。

参考にした資料

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